コーヒーは世界中で愛されている飲み物ですが、自宅で淹れるとなるとどうしたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
コーヒーを淹れる方法はさまざまありますが、ここでは初心者でも簡単に美味しいコーヒーを淹れることができる「コーヒードリップ」についてご紹介します。
昔大阪の焙煎所でお手伝いをさせていただいた経験と、カフェの学校で学んだ経験を生かして、この淹れ方に落ち着いています。
フレンチプレスやサイフォンなど色々試したり話を聞いたりしましたが、最終的に自宅で美味しく、そして手軽に毎日淹れるにはハリオを使ったドリップが一番と思っています。
後半では、みったまん流のお家でのハリオ製V60を使ったドリップコーヒーの淹れ方を紹介します。
- 1 コーヒードリップとは
- 2 コーヒードリップに必要な道具
- 3 コーヒードリップの基本的な手順
- 3.1 1杯分(約120ml)のコーヒーを淹れる分量で解説します。
- 3.2 お湯を注ぐ分量と時間「早見表」
- 3.3 より詳しい淹れ方の手順
- 3.3.1 ①デジタルスケールの上にサーバー、ドリッパー、紙フィルターの順にセットします。
- 3.3.2 ②紙フィルターをセットしたドリッパーにお湯を2周くらいかけて湯通しします。
- 3.3.3 湯通しする理由は2つあります。
- 3.3.4 ③豆をミルで砕いていきます。
- 3.3.5 ④コーヒーサーバー(ガラス製のポットのこと)に落ちたお湯を捨てて、コーヒー粉をドリッパーに入れて横を軽く叩き、粉を平らに均します。
- 3.3.6 ⑤ここからお湯を注いでいきます。
- 3.3.7 ⑥30秒経ったら真ん中を狙って10円玉くらいの大きさを意識しながら、ひらがなの「の」の字を書くようにゆっくりお湯を40g注ぎ、タイマーが1分になるまで待ちます。
- 3.3.8 ⑦これを2回目、3回目とデジタルスケールの目盛りが150gになるまで繰り返します。
- 3.3.9 ⑧温めたマグカップなどに移し替えて飲みましょう。
- 3.4 ドリップの淹れるポイントをまとめると以下の通りです。
- 4 まとめ
コーヒードリップとは
コーヒードリップとは、ペーパーフィルターに入れたコーヒー粉にお湯を注ぎ、抽出液をサーバーやカップに落とす方法です。
コーヒーの味や香りを自分好みに調整できる上に、必要な道具も少なくて済むので、手軽に本格的なコーヒーを楽しめます。
コーヒードリップに必要な道具
準備するもの
コーヒードリップに必要な道具は以下の6つです。
- コーヒー豆:10g(中挽き又は中細挽き)
- コーヒーミル(豆から挽く場合)
- お湯:約150ml(約90度)
- ドリップケトル(やかん、電気ケトルでも可)
- ハリオ製V60ドリッパー(フィルターをセットする器具)
- ペーパーフィルター(円錐型)(ドリッパーにセットする紙製のフィルター)
- サーバーやカップ(抽出液を受ける容器)
- デジタルスケール(電動測り)
- キッチンタイマーやスマホのタイマー
これらの道具は、Amazonや楽天市場などで購入できます。
また、ドリッパーやサーバーは陶器や金属製など素材や形状がさまざまありますが、初心者の場合は安価で使いやすいプラスチック製のものがおすすめです。
陶器は一見おしゃれですが、冬はお湯の温度を下げてしまうため少し手間がかかります。
ハリオ製V60ドリッパーというのはこの下の画像です。
コーヒードリップの基本的な手順
コーヒードリップのざっくりとした基本的な手順は以下の通りです。
- コーヒー豆を挽く(豆から挽く場合)
- ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、サーバーやカップの上に置く
- コーヒー粉をフィルターに入れ、平らにする
- お湯を沸かす
- お湯を少量注ぎ、コーヒー粉をぬらす(蒸らし)
- お湯を数回に分けて円を描くように注ぎ、コーヒーを抽出する
- 抽出が終わったらドリッパーとフィルターを外し、完成
この手順であれば、初心者でも簡単に美味しいコーヒーを淹れることができます。
ただし、より専門的に美味しく淹れるために、ここからは皿に詳しく解説していきます。
1杯分(約120ml)のコーヒーを淹れる分量で解説します。
お湯は、約2分間の時間を使い、4回に分けて注ぎ、抽出していきます。
今紹介した2種類の数字が重要になります。
- 時間を2分間で区切る
- 4回に分けてお湯を注ぐ
最終的に150mlのお湯を注ぐわけですが、コーヒー豆自体が約20mlのお湯を吸収するため、出来上がりの分量は約120mlとなります。
お湯を注ぐ分量と時間「早見表」
お湯を注ぐ回数 | 合計の湯量 | 注ぐタイミング | 注意 |
1投目 | 30ml | タイマーをスタート | 蒸らしのため |
2投目 | 70ml(40ml注ぐ) | 30秒後に注ぎ始め | |
3投目 | 110ml(40ml注ぐ) | 1分後に注ぎ始め | |
4投目 | 150ml(40ml注ぐ) | 1分30秒後に注ぎ始め |
約2分30秒でお湯が完全に落ちきったら完成です。
30ml、70ml、110ml、150mlと最初に30mlで蒸らしたら、その後は40mlずつ30秒ごとに注いでいきます。
慣れてきたら魔法の呪文のごとく、注ぐお湯の量を覚えられると思います。
より詳しい淹れ方の手順
①デジタルスケールの上にサーバー、ドリッパー、紙フィルターの順にセットします。
サーバーの上にドリッパーを置き、紙フィルターは端の固い部分を折り、円錐形にしてからドリッパーにセットします。
②紙フィルターをセットしたドリッパーにお湯を2周くらいかけて湯通しします。
(紙フィルターを濡らすため)
湯通しする理由は2つあります。
- ドリッパーとサーバーを温めてコーヒーが冷めないようにする為
- 紙フィルターの紙の匂いを洗い流す為
③豆をミルで砕いていきます。
豆ではなく粉で購入される方はそれで問題ありません。
④コーヒーサーバー(ガラス製のポットのこと)に落ちたお湯を捨てて、コーヒー粉をドリッパーに入れて横を軽く叩き、粉を平らに均します。
⑤ここからお湯を注いでいきます。
【1投目】お湯を注ぐと同時にタイマーをスタートします。
これが初めての方は慣れるまで少し難しいかもしれません。
粉全体になじむようにゆっくりとお湯を30g注ぎ、30秒蒸らします。
⑥30秒経ったら真ん中を狙って10円玉くらいの大きさを意識しながら、ひらがなの「の」の字を書くようにゆっくりお湯を40g注ぎ、タイマーが1分になるまで待ちます。
注ぎ入れる高さは一定に、そうすれば下の画像のように豆がモコモコと泡が立つように膨らんでいきます。
膨らむのは豆が新鮮でアロマを沢山含んでいる証拠です。
⑦これを2回目、3回目とデジタルスケールの目盛りが150gになるまで繰り返します。
重要なのことは、お湯を注ぐときにフィルターの周りにできたコーヒーの壁を崩さないこと。
中心に向かって「の」の字でお湯を注いでいきます。
2分30秒ほどでお湯が落ちきったら完成です。
⑧温めたマグカップなどに移し替えて飲みましょう。
ドリップの淹れるポイントをまとめると以下の通りです。
- コーヒー豆は新鮮なものを選びましょう。焙煎日から2週間以内が理想です。
- コーヒー豆は挽く直前に挽きましょう。挽いたらすぐに使い切るのがベストです。
- コーヒー粉の量は、1杯分(120ml)に対して10gが目安です。好みに応じて調整できます。
- コーヒー粉の粗さは、中細挽きがおすすめです。細かすぎると苦くなり、粗すぎると薄くなります。
- お湯の温度は、沸騰させたら少し冷まして90℃前後が適温です。高すぎると苦味が出やすく、低すぎると酸味が強くなります。
- 蒸らしの時間は、30秒程度が目安です。蒸らしをすることでコーヒー粉がふくらみ、香りやコクが引き出されます。
- 抽出時間は、2分程度が理想です。長すぎると苦味や雑味が出やすく、短すぎると味が薄くなります。
まとめ
今回はぼくのドリップコーヒーの淹れ方をご紹介しました。
初めてドリップコーヒーをするという場合は、まずは豆の分量とお湯の分量、そして時間を揃えましょう。
全てを同じ基準で淹れることで、次のステップとして「色々な豆の味の違いを楽しむ」という楽しみが待っています。
コーヒードリップは、初心者でも簡単に美味しいコーヒーを淹れることができる方法です。
必要な道具も少なくて済みますし、コーヒーの味や香りを自分好みに調整できます。
この記事で紹介した手順やポイントを参考にして、自宅で本格的なコーヒーを楽しんでみてください。