コーヒーは一日の始まりや気分転換に欠かせない飲み物ですが、自宅で一人分だけ淹れるときにはどうしたらいいのでしょうか。
コーヒーをドリップする方法はさまざまありますが、この記事ではハリオ製の「V60」ドリッパーを使って、一人分でも簡単に美味しくドリップできる方法をご紹介します。
一人分のコーヒーをドリップするために必要な道具
一人分のコーヒーをドリップするために必要な道具は以下の5つです。
- コーヒー豆(中挽き又は中細挽き)
- コーヒーミル(豆から挽く場合)
- コーヒーメジャー(豆や粉を計量するため)
- ハリオ製V60ドリッパー(フィルターをセットする器具)
- ペーパーフィルター(ドリッパーにセットする紙製のフィルター)
これらの道具は、コーヒー専門店やネット通販などで購入できます。
また、ドリッパーやフィルターは素材や形状がさまざまありますが、初心者の場合は安価で使いやすいプラスチック製のものがおすすめです。
陶器は一見おしゃれですが、冬はお湯の温度を下げてしまうため少し手間がかかります。
ハリオ製V60ドリッパーというのはこの下の画像です。
一人分のコーヒーをドリップするために必要な豆と水の量
一人分のコーヒーをドリップするために必要な豆と水の量は、お好みにもよりますが、目安として以下の通りです。
- コーヒー豆:10g
- 水:150ml
1杯分(約120ml)のコーヒーを淹れる分量
お湯は、約2分間の時間を使い、4回に分けて注ぎ、抽出していきます。
最終的に150mlのお湯を注ぐわけですが、コーヒー豆自体が約20mlのお湯を吸収するため、出来上がりの分量は約120mlとなります。
それでは実際に入れていきましょう。
①デジタルスケールの上にサーバー、ドリッパー、紙フィルターの順にセットします。
サーバーの上にドリッパーを置き、紙フィルターは端の固い部分を折り、円錐形にしてからドリッパーにセットします。
②紙フィルターをセットしたドリッパーにお湯を2周くらいかけて湯通しします。
湯通しする理由は2つあります。
- ドリッパーとサーバーを温めてコーヒーが冷めないようにする為
- 紙フィルターの紙の匂いを洗い流す為
③豆をミルで砕いていきます。
豆ではなく粉で購入される方はそれで問題ありません。
④コーヒーサーバー(ガラス製のポットのこと)に落ちたお湯を捨てて、コーヒー粉をドリッパーに入れて横を軽く叩き、粉を平らに均します。
⑤お湯を4回に分けて注いでいきます。
【1投目】お湯を注ぐと同時にタイマーをスタートします。
これが初めての方は慣れるまで少し難しいかもしれません。
粉全体になじむようにゆっくりとお湯を30g注ぎ、30秒蒸らします。
⑥30秒経ったら真ん中を狙って10円玉くらいの大きさを意識しながら、ひらがなの「の」の字を書くようにゆっくりお湯を40g注ぎ、タイマーが1分になるまで待ちます。
注ぎ入れる高さは一定に、そうすれば下の画像のように豆がモコモコと泡が立つように膨らんでいきます。
膨らむのは豆が新鮮でアロマを沢山含んでいる証拠です。
⑦これを2回目、3回目とデジタルスケールの目盛りが150gになるまで繰り返します。
重要なのは、お湯を注ぐときにフィルターの周りにできたコーヒーの壁を崩さないこと。
中心に向かって「の」の字でお湯を注ぎます。
⑧2分30秒ほどでお湯が落ちきったら完成です。
温めたマグカップなどに移し替えて飲みましょう。
お湯を注ぐ分量と時間「早見表」
お湯を注ぐ回数 | 合計の湯量 | 注ぐタイミング | 注意 |
1投目 | 30ml | タイマーをスタート | 蒸らす |
2投目 | 70ml(40ml注ぐ) | 30秒後に注ぎ始め | |
3投目 | 110ml(40ml注ぐ) | 1分後に注ぎ始め | |
4投目 | 150ml(40ml注ぐ) | 1分30秒後に注ぎ始め |
まとめ
ドリップの淹れるポイントをまとめると以下の通りです。
- コーヒー豆は新鮮なものを選びましょう。焙煎日から2週間以内が理想です。
- コーヒー豆は挽く直前に挽きましょう。挽いたらすぐに使い切るのがベストです。
- コーヒー粉の量は、1杯分(120ml)に対して10gが目安です。好みに応じて調整できます。
- コーヒー粉の粗さは、中細挽きがおすすめです。細かすぎると苦くなり、粗すぎると薄くなります。
- お湯の温度は、沸騰させたら少し冷まして90℃前後が適温です。高すぎると苦味が出やすく、低すぎると酸味が強くなります。
- 蒸らしの時間は、30秒程度が目安です。蒸らしをすることでコーヒー粉がふくらみ、香りやコクが引き出されます。
- 抽出時間は、2分程度が理想です。長すぎると苦味や雑味が出やすく、短すぎると味が薄くなります。
一人分のコーヒーをドリップする方法は、必要な道具や豆と水の量を把握し、基本的な手順とポイントを守れば簡単です。
自宅で一人でも美味しいコーヒーを楽しみたい方は、ぜひこの記事で紹介した方法を試してみてくださいね。