「界 奥飛騨」は、中部地方を代表する温泉地、岐阜県の奥飛騨温泉郷の中でも最も歴史のある平湯温泉に位置しています。
また「界 奥飛騨」が位置する飛騨地方は「飛騨の匠」という言葉にもある通り、高い木工技術が受け継がれており、その技術は高山祭の豪華絢爛な山車や、飛騨で作られる家具産業にも見ることができます。
僕もいつか飛騨の家具を買ってみたいな~と思って、今回「界 奥飛騨」でその体験ができると知って気になってました!
界 奥飛騨を楽しむポイントは、「豊富な湯量」と「飛騨の匠の技術」だにゃ。
界のご当地楽などの体験は楽しいんだけど、施設によっては時間の取り合いになる可能性もあるから大変なんだにゃ。
「界 奥飛騨」のご当地楽は一つに限られていて、一度に10名程度体験できるよ。到着後に予約は必要なんだけど、どこかのタイミングでできるようになっていると思うから、そんなすっごく早く宿入りを目指さなくても大丈夫だったよ。
界 奥飛騨のヤバいところ
- 夕食の最初の奇妙なインパクトがヤバい。子供が見たら泣きそう。食事はネタバレ注意。当日驚きたい方はお控えください。
- 建物が分かれていて、足湯がある素敵な「中庭」での滞在がヤバい。
- 曲木のモノづくり体験が楽しくてヤバい。
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「界 奥飛騨」の中庭を中心とした魅力的な施設
「界 奥飛騨」は中庭を中心にして施設が配置されているのが特徴です。
客室から夕食や足湯、フロントへ向かう際には、一度屋外に出る必要があります。
一見すると少し不便に感じるかもしれませんが、外に出ることで高地特有の澄んだ空気を感じられます。
また、天気が良ければ北アルプスの美しい山々を見ることもでき、外を歩くことが楽しくなります。
施設内には傘も多数用意されているので、雨の日でも安心です。
露天風呂と大浴場の特徴
大浴場は別の棟にあり、フロントの2階に位置しています。
男女別の露天風呂もあり、露天風呂の壁は白く、天井が開放されているため、雪の回廊を思わせる独特の空間が広がっています。
夜は星空、朝は青空を眺めながらの入浴は格別です。
ただ、山の景色をバーンという感じの景色にはなりませんので、山の旅館に来て、圧倒的な山の景色が露天風呂から見えないなんて!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
圧倒的な山の景色を期待する方には物足りないかもしれませんが、露天風呂付きの客室も選択肢としてあります。
「界」ブランドは宿泊客が多くないため、大浴場が混雑しないのも魅力です。
他にお客様がいらっしゃいませんでしたので撮影失礼いたしました。
「界 奥飛騨」中庭にある足湯の魅力
中庭にある足湯は、全体を見渡せる絶好のロケーションに位置しています。
足湯の前には小川が流れ、その景色に癒されます。
タオルも近くに用意されており、足湯の後ろにはご当地楽を行うカフェスペースもありますので、飲み物を片手に足湯を楽しむことができます。
今回僕がお邪魔したのは、9月の下旬で紅葉にはまだ早かったですが、中庭は季節により山々が新緑に映えたり、紅葉に色づいたり、雪景色にと鮮やかな移り変わりを眺める絶好の施設になると思います。
真冬の積雪時期もどのような景色になるのか楽しみです。
ただ、余計なお世話ですが、足湯の座る場所が屋根の狭間にあるため、雨の日には少し不便に感じることもあるかもしれません。
足湯の座る場所はちょうど屋根の狭間なんですよね。雨が降ると、座る場所がベタベタになってしまうので、晴れているときしか楽しめないのかな~と思いました。
実際に僕が行ったときも朝は雨がとても降っていて、足湯の座面は濡れていました。
「界 奥飛騨」部屋とデザインの個性
「界 奥飛騨」には、露天風呂付き客室、愛犬と一緒に泊まれる客室、通常の和室のタイプがあります。
今回僕が宿泊したのは一番スタンダードな和室です。
和室とモダンな客室のデザイン
入った瞬間に「おっ」と驚くのは、曲木(まげき)をモチーフとしたベッド上の天井です。
曲木を使ってヘッドボードをデザインした空間は今までに見たことがないほどに素晴らしい空間です。
曲木は飛騨の家具づくりなどに使われる伝統技術。ご当地楽で体験できますよ!
木材を蒸して曲げて優雅で美しい曲線を表現されています。
またちゃぶ台が不気味なほどに色鮮やかな赤で美しいんです!飛騨春慶と呼ばれる高山市の漆の技術で塗られた机とのことです。
客室内では探せば探すほど飛騨の伝統工芸を随所に感じられます。
このお部屋のデザインだけで心が豊かになれるんですよね。
「界 奥飛騨」のお食事とおもてなし
夕食はとにかく席に通されるところから驚きます。
ネタバレになるので当日楽しみたい方は読まないほうが良いかもしれません。
半個室になっており、落ち着いて食事ができる空間です。
「界」ブランドはどこの施設でもグループごとで個室または半個室でお食事をいただけるのが嬉しいです。
またお部屋ごとに担当のスタッフの方がついてくださるのも「界」をまた利用したいと思うポイントです。
地元素材を活かした会席料理の夕食
夕食は、客室棟の1階になります。
スタッフの方が席へ通してくれるのですが、、、小部屋に通してくれてまずはびっくり。
始めに提供されたお料理は、囲炉裏端を思わせる古材を使⽤した料理の盛り付けで、飛騨山脈の山々の「魔除けのお守り」が添えてありました。
これがびっくり(笑)。
なにこれ、と(笑)。
山彦人形という魔除けです。種類が何種類かあるみたいで、飛騨の山々になぞらえているんですね。どの山彦人形に当たるかは当日のお楽しみ。
見た瞬間は怖ささえも少しありましたね。
ちょっと分かりづらいですが、先付は「すたってと牛しぐれ」。すだちを絞ると色鮮やかになります。
こういう体験がちょっと含まれているのが良いんですよね~。
奥飛騨らしさを楽しめる旬の会席でどの料理も、あっ!と驚く様な料理ばかりだったことが印象的でした。
もちろん飛騨地方なので、飛騨牛のお振る舞いもありますよ。
牛肉のすき焼きは普段食べているような物ではなく、味噌仕立てのすき焼きにして味わう新感覚の一品です。
そして、なんと卵で食べるのではなく、山芋のとろろでいただきます。
味噌ととろろが絡み合って、次は家でやってみようと思う美味しさでした。
最後に出されるデザートのマシュマロの演出も斬新で、食べては美味しく、楽しかったという感想がぴったりの演出でした。
下の動画は完全にネタバレです。
みたらし団子かと思えば、下の炭の部分は黒ごまアイスで見立てています。団子の部分はマシュマロなんですね。
お品書きにみたらしマシュマロと書いてあるので、てっきり自分で焼くのかと思いました。
「界 奥飛騨」の朝食
朝食は和定食です。
朝食でもちょっとした体験をすることができます。
朝からごまをすりすり。ドレッシングを自分で作っていきます。
「界」のご飯ってお子さんへの食育にも良いと思うんですよね。
干し野菜がたっぷり入った味噌汁も味に深みがあってよかったです。
施設内での非日常体験と「界 奥飛騨」のご当地楽
ご当地楽とは、星野リゾートの「界」ブランドのホテルで提供されている地域ごとに独自の音楽やダンス、文化を紹介するイベントや活動のことです。
日本全国各地の「界」で開催されており、その地元の文化や伝統を楽しむことができます。
このご当地楽があるから「界」を選ぶ!という方も多いのではないでしょうか。
「界」に宿泊するなら絶対と言っていいほど体験してほしいです。
「界 奥飛騨」のご当地楽「MOKUを中心とした木工体験」曲木の体験
ここ「界 奥飛騨」のご当地楽体験は、「曲木(まげき)」です。
家具や木の加工技術を特徴とする飛騨地方を感じられる体験となります。
木を曲げて、「界」オリジナルの風呂敷を結んで使う曲木のバッグハンドルを作りました。
「界」に宿泊すると、もれなくどこの施設でもデザインの違った風呂敷がいただけます。その風呂敷に取っ手を付けるための曲木制作です。
曲木制作を通じて飛騨の家具作りの体験をすることができます。
温めるとこんなに木が曲がるなんて知りませんでした。
お部屋の椅子やこの体験施設の家具なども曲木の技術を使った家具を体験することができますよ。
木を曲げる作業折れそうな瞬間が何度か…折れしまっても新しい木がもらえるのでご心配なく。折りすぎると制限はあるかもしれません(笑)。
岐阜県奥飛騨温泉郷でのアクセス方法
「界 奥飛騨」近郊の全体感は以下のイラストを見ていただくと分かりやすいです。
近くには上高地、新穂高ロープウェイという2大観光地があります。
上高地はマイカー規制があり、自家用車では近くまで行けません。
「界 奥飛騨」に宿泊するならば、ホテルから徒歩30秒のところに平湯バスターミナルがあり、バスが運行されていますのでバスで上高地に向かうことになります。
⚪車の場合
最寄りの高速道路出口平湯ICから国道158号線にて約5分
・名古屋方面より名古屋市内から東海北陸自動車道経由で平湯ICまで約2時間50分
・東京方面より東京都内から中央自動車道・長野自動車道・中部縦貫自動車道経由で平湯ICまで約4時間到着に際して
※カーナビを利用の際は、「〒506-1433岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138界 奥飛騨」で入力してください。
※11月~3月の冬は、周辺道路は積雪や道路凍結の場合があり、スタッドレスタイヤもしくはチェーンの着用をしてください。
⚪電車の場合
・JR高山駅(高山濃飛バスセンター)から路線バスで平湯バスターミナルまで約45分です。
・【名古屋方面より】名古屋駅からJR特急ワイドビューひだにて高山駅へ。その後高山濃飛バスセンターから平湯バスターミナルまでで合計約約4時間30分
・【東京方面より】新宿駅から特急あずさにて松本駅へ。その後松本バスターミナルから平湯バスターミナルまで合計約4時間
⚪バスの場合
・【東京方面より】バスタ新宿より高山濃飛バスにて平湯バスターミナルまで約4時間40分
・【長野方面より】松本バスターミナルより平湯バスターミナルまで約1時間30分
・【北陸方面より】金沢駅より高山濃飛バスセンター経由平湯バスターミナルまで約3時間30分
近郊の温泉地
まとめ
これまでに日本全国の「界」を訪れていますが、やはり「界」の魅力は、その地域ならではの魅力を提案してくれることです。
それぞれの施設がその土地の文化や歴史を織り交ぜた体験を提供してくれます。
例えば、地元の食材を使った食事や、地域の伝統芸能を楽しめる「ご当地楽」など、多様なアクティビティを通じて、その土地の魅力を存分に味わうことができます。
地域独自の文化を感じたい方にとって、「界」はとてもおすすめの施設です。
ただし、個人的に思うのは、非常にラグジュアリーな体験を求める方や、温泉の充実したサービスを期待する方には、少し物足りないかもしれません。
マリオット系列のリッツカールトンなどのような高級リゾート施設ではありませんし、温泉設備がすごーく充実しているかというと、他にも温泉施設が充実している宿はたくさんあります。
それでも、「界」での体験は、記憶に残る素晴らしいものになると思います。
「界 奥飛騨」は上高地や新穂高ロープウェイなどの観光地にも近く、アクセスも良好です。最寄りの高速道路出口から車で5分ほどの距離にあり、車でも公共交通機関でも便利にアクセスできます。
ぜひ一度「界 奥飛騨」訪れてみてはいかがでしょうか?
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