クルーズは行ってみたいけど、どの海域が良いんだろうと思いませんか?
そこでこの記事ではアラスカクルーズをおすすめする理由とどんなアラスカクルーズを選べばいいかを紹介したいと思います。
僕はアラスカは本当に好きで好きで、3回もアラスカを訪れてしまいました。
内陸を2回訪れ、クルーズは1度しかありませんが、それでも本当に良かったので、ぜひ海外クルーズをデビューされる方にアラスカクルーズを選択肢に入れてほしいです。
そして何より、アラスカは内陸を回るよりクルーズで回ったほうが圧倒的にコスパが良いです。
アラスカの内陸を回るよりも時間は要しますが、時間に余裕がある方はぜひクルーズでアラスカを回ってみてください。
それではいってみましょー。
アラスカクルーズの魅力とは?
- グレーシャーベイでの氷河見学は船が360度回ってくれる。バルコニーが付いていればどこの部屋にいても氷河が見れる。
- 豪華客船と豪華客船のすれ違い、並走、港に沢山船が停まってる姿を楽しめる。
- 大味のアメリカで料理が美味しい。極太のカニとしっかり焼き上げたサーモンは至高の味。
- アラスカの地ビール「アンバー」がマジで美味い。
- 各寄港地の港が全て徒歩圏内で遊ぶことができる。陸路では行けなくてこじんまりだけど珠玉の寄港地ばかりを巡ってくれる。港から出航時間まで自分のペースで散策できちゃう。
- 寄港地観光のツアーは参加したら全部英語だけど、自然を楽しむものばかりだから分かりやすい。
- 日本語のサービスが充実していて、クルーズ初めて向け。
- ベストシーズンは穏やかな水域のため、あまり揺れずクルーズ初めてさん向け。
アラスカのクルーズは、壮大な自然と息をのむような景色を体験できる、一生に一度の体験になると思います!
ハイライトはいくつかありますが、一番のハイライトはやっぱり氷河じゃないでしょうか。
氷河が作り出す圧倒的な美しさとダイナミックさは、他では味わえない感動を与えてくれます。
そして何と言っても、クルーズならシアトルやバンクーバーといった飛行機の主要都市から楽々連れて行ってくれるというのが魅力です。
アラスカ州の州都ジュノーもそうですが、アラスカの観光地は陸路がなく、船や飛行機でしか行けない場所が多いんです!
船内も楽しいアラスカクルーズ
僕がアラスカクルーズに参加したのは5月下旬~6月上旬のプリンセス・クルーズの船「ルビー・プリンセス」。
夏の時期はアラスカを例年航海している定番船です。
アラスカクルーズの時は、船内でアラスカにフィーチャーしたプログラムを毎日のように開催してくれます。
【ルビー・プリンセスの場合】
- アラスカの郷土料理をメインダイニングで提供してくれる。
- アラスカの歴史や文化を現地の方が船に乗船して講義してくれる。
- グレーシャーベイ国立公園では詳しいハンターが船内放送で動物などを解説。
- アラスカ産の地ビール「アンバー」などを提供してくれる(有料)。
- 日本語のサービスが充実している。
アラスカクルーズ旅行計画ガイド(クルーズ旅行のスケジュール紹介)
僕が参加したアラスカクルーズの行程は下の図のような行程です。
シアトル港を出航→終日航海→ジュノー→スキャグウェイ→ケチカン→終日航海〔グレーシャーベイ見学〕→ヴィクトリア→シアトルに帰港する8日間の日程です。
アラスカクルーズは大体どこの船会社の航路に参加をしても行程は殆ど変わりません。
乗船地はバリエーションがあり、カナダのバンクーバー、シアトル、サンフランシスコなどが一般的です。
片道だけの航路もあります。バンクーバーから乗船し、アラスカのアンカレッジ近郊のウィッティアで下船。その後アラスカの内陸の観光をしてアラスカ航空の飛行機等で本土まで戻るパターンもあります。
アメリカ人にはむちゃくちゃ人気ですね。ただ日本に帰る日本人にはそのまま船でバンクーバーに戻ってきたほうが安上がりです。
シアトル港から乗下船する場合は、シアトル・タコマ空港まで飛行機で行き、シアトル・タコマ空港から港までは車で約30分ほど。
大体船会社がピストンで送迎バスを出しているのでそのバスを事前に申し込むか、ツアーに参加をすることになります。
ベストシーズンとは
アラスカクルーズのベストシーズンは5月から9月です。
この時期は波が穏やかで、野生動物ものんびり過ごしています。
5月はまだ日本と比べて結構寒いというか涼しい。
6月から8月にかけては場所によって真夜中まで少し明るい。
そして9月なら北極圏のツンドラが織りなす見事な色彩の変化を見ることができますよ。
後述しますが、クルーズと併せて内陸に行く場合は、デナリ国立公園の紅葉に合わせた8月やオーロラが見える9月の時期も良いです。
ただし、6月~8月はアメリカ人に人気なのでクルーズも内陸のホテルもむちゃくちゃ高いです。それこそ一生物のとんでもない料金になりがち。。。
アラスカクルーズツアーの行程と観光地
船会社によってさほど航路は変わりません。
アラスカクルーズの場合、航海の殆どをホーランドアメリカラインの船やセレブリティクルーズの船、更に他のプリンセス・クルーズの船が並走していると思います。
そしてほぼ全ての港を同じようなスケジュールで回ることになり、アラスカの小さな港たちに10万トンクラスの船が何隻も停泊している姿を毎日見ることができるのもアラスカクルーズの醍醐味のひとつ。
さぁ、寄港地を紹介していくよ!
ジュノー
ジュノーはアラスカ州の州都。美しい氷河や豊かな歴史が魅力です。
ぜひジュノーに降り立ったら訪れて欲しいのが、ジュノーで有名な蟹レストラン「トレイシーズ キングクラブシャック」。港に降りたらすぐあります。ものすごい人だかりと赤い建物ですぐ分かります。
席の予約などはできず、テイクアウトが中心になります。お店の前でカニを焼いていて、店内が空いていれば店内で食べられます。大きくて食べ応えたっぷり、そしてプリップリのカニを召し上がれ。
陸からメンデンホール氷河を見ることもできる
港からは離れますが、メンデンホール氷河に行くことができます。
行く場合は、船会社が主催するオプショナルツアーを利用しましょう。船内で事前に申し込みができますよ。
【行程】マコーレー サーモン孵化場の見学50分→メンデンホール氷河観光1時間30分→サーモンベイクの屋外レストランでサーモンのランチ50分。
孵化工場は正直見る価値そんなにありませんでした。。
メンデンホール氷河はハイキングルートが4種類くらいあり、時間と体力に合わせて選ぶことができます。
氷河の目の前まで行くことができる貴重な体験ができますよ。
サーモンベイクは屋外でサーモンを炭火で焼いてくれているお店です。このサーモンもむちゃくちゃ美味いです。さすがアラスカ。
スキャグウェイ
スキャグウェイはゴールドラッシュの時代に誕生した町。
何千もの一攫千金を狙う鉱山師達が、カナダのユーコン地方から山を越え、金を求めてやってきた1898年には人口2万人のアラスカ最大の町でしたが、今は人口1000人以下のかわいらしい街です。
正直ホワイトパス&ユーコン鉄道に乗らなければ他にやることはあまりありません。
ホワイトパスとは、カナダのユーコン準州からアメリカのアラスカ州にかけて流れるユーコン川の源流にある峠。
ゴールドラッシュ時代には、この峠を越える輸送を効率化するためにホワイトパス&ユーコン鉄道が建設されました。その鉄道に乗ることができるんです!
金を輸送するためなのか、港に着いたらすぐに列車に乗り換えることができます。
山頂まで行って同じ線路で戻ってきます。
こちらの鉄道も船会社が主催するオプショナルツアーで購入することができます。
街に特段名物はない街なのですが、船でしかいくことができない街。クルーズ好きとしては何だか心に刺さるものがあります。
ユーコン地方は昔ゴールドラッシュで栄えたけど今は廃れている街がほとんど。
たた普通には主要都市から遠すぎて来れる気がしないのでユーコンにまず来れることがとてもすばらしい体験になります。一般的な旅行会社の商品ではまずユーコンに来ることすらできません。
レッドオニオンサルーンはかつてのスキャグウェイで最も高級な売春宿。その色鮮やかな建物はバー・レストランとなり国立歴史建造物となっています。人だかりがすごい。港から歩いてすぐです。
ケチカン
「世界のサーモン首都」とも呼ばれるサーモンのメッカ。
ダウンタウンを歩いていてもサーモンのお店が何店舗もあります。
近辺で獲れるサーモンの種類は5種類ほどあるそうで、紅鮭が1番の高級で味が良いと現地のお土産屋さんの方が言ってました。
ケチカンの港からダウンタウンまでは約1キロ。充分歩けます。
一番のメインストリートであるクリーク通りは苔むす川沿いでお土産やさんが何軒かあります。
どこかの本で見たことのある「トーテムポール」。本物がここではみることができます。これも心に刺さる。
ビクトリア
今回僕が訪れた唯一のカナダです。
ブリティッシュ・コロンビア州の州都。バンクーバー島の南端に位置する英国調の街です。
港から街中までは有料のシャトルバスでした。片道14ドル、往復26ドル。
徒歩で約20分なので、帰りは時間があれば歩いてきてもいいと思います。
街中まで港からずっと看板がでてるので道に迷うことはありません。
イギリスの影響を受けているため、街中にパブが多かったです。見所はダウンタウンの港界隈にかたまってます。
アラスカクルーズの最後の寄港地になる場合が多いです。
フェアモント・エンプレスホテルは、インナー・ハーバーに建つカナダ国定史跡。ビクトリアで最も古く有名なホテルのひとつで、街のシンボルでもあります。シャトルバスはこのホテルが建つビクトリアハーバーの近くまで運んでくれます。
おすすめのアラスカクルーズ
- グレーシャーベイが入っている航路を選ぶ。
- 船会社はプリンセスクルーズかホーランドアメリカラインがおすすめ。
- インサイド・パッセージの航路は、比較的波が穏やか。
- 客室は最低でも海側バルコニーの客室。氷河を部屋から楽しめる。
アラスカクルーズの選び方と気をつけること
通常のクルーズは船の大きさや航路、提供されるサービスによって選ぶことができますが、アラスカクルーズは先ほどから申し上げている通り、航路がほとんど一緒です。
船会社は数多ありますが、僕はプリンセスクルーズかホーランドアメリカラインをお勧めします。
大人な雰囲気を楽しみたい方はホーランドアメリカライン、それ以外の方はプリンセスクルーズを選ぶと良いでしょう。
プリンセスクルーズの特徴は、船内の食事はバリエーションが豊か・日本語のサービスが素晴らしい・「ノーストゥアラスカ」というアラスカをより深く体験できる船上プログラムがあることです。
本場の味と文化を船上で「ライク・ア・ローカル(地元の人のような)」体験ができます。
例えばアラスカローカルグルメのレストランを開いてくれたり、地元の木こりが乗船、ラウンジなどで地元の人によるアラスカの文化の説明、北極犬ぞり用の子犬を抱くプログラムなどを体験できます。
またプリンセスクルーズは、船内の有料レストランも含めどの船でも食事メニューを日本語でみることができます。
食事の日本語表記は船内で製作されるのではなく、プリンセスクルーズの本社で制作されるためだとか。
シーズン中は日本語のホステスがクルーとして乗船される場合が多く、船会社直接雇用されているスタッフがいるため、船内でフットワーク軽く動くことができると聞いたことがあります。
クルーズ初心者さんでも安心ですよね。
突然ですが、アラスカのアンバーエールというビールは本当に美味しいです。アラスカ行ったらずっとこれ。
アラスカのアンバーエールでよいのだろうか。すげーうまい pic.twitter.com/8Wax6sBdhu
— th (@t_hiki) December 28, 2013
氷河クルーズは唯一の世界遺産グレーシャーベイで見よう
ここめっちゃくちゃ重要なポイントです。
アラスカクルーズは大体どの船会社どのクルーズを選んでも氷河を見に行きます。
問題はどこの氷河を見に行くか!
なぜかというと、アラスカには色々な氷河がありますが、世界遺産登録されている氷河は一つしかありません。
それが「グレーシャーベイ」の氷河です。
世界遺産への登録は範囲がどんどん拡大され、グレーシャーベイは1992年に世界遺産登録されています。
アラスカクルーズは他の氷河を見に行くクルーズも普通に販売されています。
しかしせっかく一生に一度のアラスカクルーズにいくなら、唯一世界遺産に登録されているグレーシャーベイが入っている航路をオススメします。
ではなぜグレーシャーベイじゃない氷河を見に行く航路も販売されているのか。ポイントが2つあります。
- グレーシャーベイの入り江は、環境保護のため1日に船が2隻しか入ることができない。
- そしてプリンセス・クルーズとホーランドアメリカラインの二社が優先権を持っている。
つまり、結果プリンセス・クルーズとホーランドアメリカラインを利用したほうが、グレーシャーベイに入ることができる確率は上がります。
客室は海側バルコニー以上を選ぶ
客室は断然、「海側バルコニー」以上を選びましょう。
氷河ではどこの客船でも不平等が無いように、360度回転してくれることが多いです。
なのでバルコニーが付いていればどこの客室にいても外に出て氷河をみることができますよ。
じゃあバルコニーなくても船のどこからでも見れるじゃん?と反論が返ってきそうですが、外はめちゃくちゃ寒いので、部屋のバルコニーからだと、部屋に入りながら見ることができる点がメリットです。
因みに客船の形にもよりますが、船首部分にデッキが付いている場合は、部屋の代わりにそこのデッキから見るのもおすすめです。
インサイド・パッセージとトレーシーアームについて
アラスカクルーズを選ぶときによく見かける単語を紹介しておきます。
インサイドパッセージ(Inside Passage)は、カナダ西部からアラスカ東南部にかけて約1600キロにわたって続く、”水の回廊“と呼ばれる内海航路のこと。
アラスカクルーズの代表ではないでしょうか。狭い湾の両岸に、切り立った絶壁がそびえるフィヨルドの雰囲気満載です。
トレーシーアーム(Tracy Arm)は、アラスカ州の州都ジュノーの約50マイル南に位置するフィヨルドのこと。フィヨルドの最深部にツイン・ソーヤ氷河(Twin Sawyer Glaciers)を見ることができます。
アラスカクルーズの服装と必要な持ち物
気軽に参加できるアラスカクルーズの服装
層を重ねて調節できる服装ならばなんでも大丈夫です。特に氷河見学の時はむちゃくちゃ寒いです。
天候に応じて脱ぎ着しやすいものを。
アラスカクルーズで必要な持ち物
持っているのならば、双眼鏡はぜひ持っていきたい。
なぜかというと、崩落した氷河の上や、フィヨルドの崖っぷちに野生動物がたくさんいるから。
まとめ
アメリカってご飯が不味くてひるむけど、クルーズなら船内の食事はバリエーションも豊かで、比較的美味しい。ましてアラスカだと海鮮類が中心でめちゃくちゃご飯が旨いです。
せっかくアラスカクルーズに行くなら、片道航路を選んで、アラスカで下船をし内陸観光も楽しんじゃうのも一つの手です。アラスカ鉄道や8月の紅葉のデナリ国立公園、8月の下旬~9月はフェアバンクスでオーロラとのコンビネーションも最高ですね。
陸路での観光も組み合わせることで、アラスカの魅力をより深く感じ取れます。
航路は、絶対にグレーシャーベイが入っている「with Glacier Bay National Park」と書かれている航路を選びましょう。
プリンセス・クルーズの公式HPから各寄港地の港の詳細と日本語の散策Mapがあるので参考にしてみてね。
クルーズ初心者さんにも超おすすめの航路がアラスカクルーズです。
皆さんのアラスカクルーズが一生の記憶に残りますように。