20代30代の方で新婚旅行(ハネムーン)にクルーズを考えてみようかな、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「各旅行会社いろいろプラン出しているし、航路もたくさんあるし、寄港地観光も付いたり付かなかったりで、料金の比較のしようもないし、訳が分かんなーい!」という初心者さんにおすすめの内容です。
この記事では、20代30代の方で人生で初めてクルーズを選ぼうと思っている方や新婚旅行で初めてクルーズに乗るんだ!という方に向けて、ふさわしいクルーズの選び方を解説します。
今回は20代30代の初めてのクルーズということで、お仕事はしているが、そんな大金は出せないけど1年に一回の休みだし、比較的長い休みを取ることができることを前提として新婚旅行などでも人気のエリア「ヨーロッパ」にエリアを絞って解説します。
日本船を省きはしますが、日本船自体はとてもラグジュアリーな体験ができますよ。
初めての海外クルーズを選ぶときに絶対決めたいポイント5選
- 客室タイプは海側バルコニーで考える。
- 寄港地のオプショナルツアーはすべて付ける。
- シーズンを決める。
- 船で選ぶ⇒最新型客船を選ぶ。
- 航路で選ぶ⇒ベストシーズンは航路が充実、逆に冬はほぼ決まっている。
詳しく解説していきます。
はじめに客室タイプと寄港地の観光にお金をかけることは決心する
初めてのクルーズを選ぶ前にまず確定しておきたいことがあります。
それが客室タイプと寄港地の観光についてです。
その二つのパターンを先に固めておかないと、いくつかの旅行会社のプランを見比べようとしても、料金形態が複雑で比較するのに疲れてしまいます。
①客室タイプの選び方
先に結論をいうと、初めてのクルーズや新婚旅行におすすめの客室は「海側バルコニー付き客室」一択です。
客室タイプは大まかに内側、海側、海側バルコニー付き、スイートと4種類あります。
理由は以下の3つです。
- 客室の広さがちょうどいい。
- バルコニーに出て潮風を浴びることができる。新しい発見がある。
- まだ手出しができる値段。
内側<海側<海側バルコニー<スイート、と部屋が広くなっていきます。
内側は部屋から海を見ることもできず、初めてのクルーズにロマンチックさの欠片もないので検討の余地もありません。
海側客室は海は見えますが、窓が開かないので室内の循環空気しかなく、これもロマンチックさが欠けるため却下。
海側バルコニー客室は、どの客船でも部屋数が一番多く、船会社は売りたい反面、スイートは客室数が極端に減るため値段が一気に上がります。
客室については、「【クルーズ】部屋の選び方|基本のキ」の記事も参考にしてください。
各旅行会社などから出ているパンフレットは表になっていて客室ごとに値段が書いてありますが、考えが複雑になるので、海側バルコニー客室以外の料金は無視して比較をしましょう。
②寄港地のオプショナルツアーの考え方
先に結論を言うと、ヨーロッパクルーズにおいては全て寄港地観光が付いているものを選びましょう。
クルーズにおける寄港地の観光を自分で手配するのは中々骨が折れます。
それはなぜか。
一般的な空港や駅と違って、港から観光地までの移動手段や移動時間の情報が少ないこと。
普通のローマ市内の観光であれば、今や若い方であればもちろんのこと、ネットやインスタ、TikTokなどで調べて自分で観光地を回ることができます。
しかしそれはすでにローマ市内にいることが前提となります。
クルーズの場合、ローマの最寄り港はチビタベッキアです。ローマ市内から車で3時間半くらいかかります。
その移動手段に何があるのか、また市内はどこに到着するのか、船に戻るためには何時にバスに乗らないといけないとかなど、余計に考えることが多くなります。
クルーズを販売している側でさえ煩雑だと思っていることをまだクルーズに乗ったことがない方に自分で手配をするのは非常に酷です。
寝ながら寄港地を転々と移動し観光できることはクルーズの魅力のひとつでもあります。
寄港地観光についてはケチらずにすでに手配されているものを利用するのが賢い。
以上の2つを確定してもらえると、クルーズ商品を目にしたときに、すっと料金の比較ができるようになると思います。
これで各社の旅行プランを容易に料金比較ができる状態になったので、初めてのクルーズを選ぶ際に重要な点を続けて3つ解説します。
初めてのクルーズを選ぶ際の考え方は3つ
- シーズンを決める
- 船で選ぶ
- 航路で選ぶ
③シーズンを決める
ヨーロッパクルーズに関して言いますと、シーズンを決めると自ずと船で選ぶか、航路で選ぶかが決まってきます。
大きく分けて「夏のベストシーズン」に行くのか、比較的閑散期の「冬の地中海」に行くのか、です。
冬の時期は基本的に地中海クルーズしかないと思っていただいて大丈夫です。
夏のベストシーズンはエーゲ海やアドリア海、はたまた地中海から北欧へ航海していく航路も選択肢がたくさんあります。
しかし冬の時期は各船社がより売れるベストシーズンの海(オセアニアやカリブ海、アジアなど)へ船を配船しますので、 客船をたくさん持っているMSCクルーズ以外はほぼヨーロッパに船が残っていません。
冬の比較的手頃な値段で地中海に行くことは、つまり 「MSCクルーズ」に乗るということになります。
以下の画像は冬の時期にMSCクルーズで例年配船されている地中海の航路です。
夏のシーズンは似た航路でいくつかの船で回しますが、冬の時期はほとんどの船が別の海に出稼ぎにでますので、大体MSCは最新型客船を地中海に1隻や2隻残し地中海を運航します。
この航路は、バルセロナ⇒マルセイユ⇒ジェノバ⇒ナポリまたはチビタベッキア⇒メッシーナまたはパレルモ(シチリア島)⇒バレッタ(マルタ島)と中々行けない島が2つも入り、ヨーロッパの主要観光地を巡る航路です。
また冬(11月~3月末)になると、この航路・旅行日数の長さを考えると、コストパフォーマンスの高い料金になりますので新婚旅行にもおすすめしたい航路です。
※2023年~2024年は最新型のMSCワールドエウローパで運航しています。クラブツーリズムで販売がされていますので参考にしてください。
詳細はこちら⇒クラブツーリズム公式
④船で選ぶ
大きくわけると、外国船は4つに分類されます。
- 【外国船】カジュアル船
- 【外国船】プレミアム船
- 【外国船】ラグジュアリー船
- 【外国船】リバークルーズ船
初めてのクルーズにおすすめなのはカジュアル船(ロイヤルカリビアン、カーニバル、MSC、コスタ)です。
初めてのクルーズにおすすめの選び方は、船が新しいかどうか、です。
例えば MSCクルーズはたくさんの船を持っていますが、 MSCワールドエウローパは2022年5月に就航したばかりの最新船になります。
それ以外にも2021年5月MSCビルトゥオーサ、2021年8月MSCシーショア、2019年3月MSCベリッシマ、2019年11月MSCグランディオーサ、とこのあたりを選んでおけば間違いないでしょう。
MSCが最先端の船内設備を要し、新型客船を投入しています。MSCベリッシマは近年日本発着クルーズに配船されており、各旅行会社がチャーターなどして独自の航路で運航しています。
ベストワンクルーズがMSCクルーズの商品を沢山扱っていますので参考にしてください。
詳細はこちら⇒ベストワンクルーズ
⑤航路で決める
次に航路で決める場合です。
特にクルーズのベストシーズンに航路で選ぶ場合が多くなると思います。
ベストシーズンの海には、たくさんの船が集まる。
これはクルーズでは当たり前のことです。
わざわざシーズンオフの荒れた海に数少ない船を配船するようなことはしません。航路の選択肢が多いということはそれだけ乗る人も多く、おすすめの時期の証でもあります。
ヨーロッパに関して言えば、夏のベストシーズンは地中海ではなく、アドリア海やエーゲ海クルーズを新婚旅行としてオススメします。
エーゲ海にはサントリーニ島やミコノス島があります。
アドリア海にはクロアチアのアドリア海の真珠・ドゥブロヴニクなどがあります。
エーゲ海もアドリア海も冬の時期には殆ど船が配船されないので3月~11月頃までの限定になります。
せっかく一度限りの旅行なので、ベストな時期にベストな航路を選んでみてはいかがでしょうか。
地中海もアドリア海もエーゲ海も寄港地が多い航路になるので、初めてのクルーズにはとても良い選択になると思います。
まとめ
ここまで読んでいただいた方は、各旅行会社から出ている商品の取捨選択ができるようになったと思います。
まとめますと、20代30代の方が初めてクルーズに参加する場合、まず真っ先に客室と寄港地観光を固めた上で旅行パンフレットを確認してもらうと料金の比較がしやすくなります。
その上で、シーズン、船、航路で詳細を決めていきましょう。
初めてのクルーズが素敵なクルーズになるように願っています。